ストレスによって起きる膀胱炎をご存じですか?

みなさまこんにちは。
今回は猫の病気の中でストレスによって発生する膀胱炎についてお話していきたいと思います。

〇ストレス性膀胱炎?
猫は、血尿や頻尿を引き起こすことがとても多いです。これらは猫下部尿路疾患 (FLUTS)と呼ばれており、様々な原因 (尿結石、感染症、癌…)によって引き起こされます。実はその中で最も多い原因はストレスです。これを特にストレス性膀胱炎と言い、全体の半数を占めます。

ストレス性膀胱炎の原因2

〇診断のための検査
ストレス性膀胱炎かどうかは、超音波検査や尿検査で尿結石、癌、細菌などの原因がし、残ったストレスが原因だと診断します。

〇治療法
膀胱炎は、血尿もあり痛みを伴うため、対症療法として抗炎症鎮痛剤を内服し、基本1週間程で改善します。
しかし、元々はストレスからきているため、それを改善しなければ再発する可能性がかなり高いですが、ストレスの原因といっても精神的なものもあれば、飲水量による身体的なものもあります。以下にリスク因子と改善方法をお示ししますので、参考にしていただければと思います。

ストレス性膀胱炎のリスク因子2

 

環境改善方法

猫の飲水量を増やす
・飲み水はつぎ足すのではなく、常に新しいものを用意する。
・循環式容器や蛇口からの流水を飲むか試す。
・トイレの近くには飲み水の器は置かない。
・ウェットフードにする (※歯周病に注意)

トイレの環境を整備する
・猫の数+1つ以上は用意する (多頭飼いの場合)
・サイズを体長の5倍まで大きくする。
・好みにあった猫砂を使う。
・掻いても床が見えない量の猫砂を入れてあげる。

ストレスの少ない環境を用意する
・キャットタワーなど見下ろせる場所を作る。
・狩猟本能を刺激するような遊びをしてあげる。
・爪とぎを用意する。
・雑音を最小限にする。
・生活サイクルをできるだけ一定にする。

膀胱炎になったことがあるかたは上記の項目で改善できる箇所がないか今一度確認してみてください。もちろん、トイレの数や大きさなど、項目を満たしていなくても膀胱炎を発症しない猫ちゃんはたくさんいます。皆様の猫ちゃんがどこを改善してあげればストレスが減少するのかを考えてあげていただければと思います。
どうしても悩まれる方は僕たち獣医師も共に考えさせていただきますので、いつでもご相談いただければと思います。

 ココロよしざき動物病院 F