こんにちは
冬のピークを越え、少しずつ気温も高くなってきましたね
日々診察をしていると、たまに診察時に『ご飯は食べるけどもなんかじっとして動かないけど、何か病気かな??』というご相談をいただくのですが、
その際に考えられうるものの一つとして“椎間板ヘルニア”(あくまで可能性の一つです)という疾患がありまして、今回はそれについて少しご紹介したいと思います。
椎間板ヘルニアとは、脊椎(背骨)の間にある椎間板(軟骨)が脊髄(神経)の通っている管の中に突出する状態のことであり、
突出した椎間板によって脊髄が圧迫されることで痛みや痺れ、麻痺などを引き起こします。
これは椎間板に強い力が加えられたときに起こりますが、その力は以下のような日常的な動きでも加えられることがあります。(ジャンプ、走る、階段の昇り降り等々)
なので、どんな子にもなりうる可能性がありますが、一部の犬種では遺伝的になりやすいものも知られています。(ミニチュアダックス、シーズー、ペキニーズ、ビーグルなど)
症状は、ヘルニアが起こった部位と脊髄の圧迫の度合いで違いがあり、首の痛みや腰の痛み、前肢や後肢の痺れや麻痺など多岐にわたり、体を丸めてじっとしてたり抱っこすると痛がったりなどもみられたりします。
治療方法は、症状が軽い痛みぐらいのものであれば安静や鎮痛薬などでの内科療法ですが、症状が重く麻痺などがみられるものであれば手術での対応になります。
症状が重症なものの場合、手術しても麻痺が残ってしまい歩行や排尿に障害が残ることもあり、それは発症してから時間経過が長くなればなるほど確率が高くなるので、早期に治療することが勧められます。
ですので、“あれ?なんか動き悪いな”とか“足の動き変だな”などの異変を感じた際には早めに診察を受けていただき、症状に合った治療をしていきましょう。
何か気になることがあれば気軽に病院までご連絡ください。
ココロよしざき動物病院 V