みなさまこんにちは
3月に入り春の装い、、、
とはいかず、まだまだ寒い時期が続いておりますね。
さて、今年も予防のシーズンがやってまいりました。
狂犬病予防ワクチン、フィラリア検査及び予防薬、ノミ・マダニ予防薬
たくさん予防がありますね。
その中でも今回はノミに関わる内部寄生虫のお話をしたいと思います。
ノミも寄生虫の一種ですが、外部寄生虫という体の表面に寄生するタイプの寄生虫で
基本的に体の中(内部)には寄生しません。
しかし、ノミが寄生することで体の中にノミとは別の寄生虫が感染することがあります。
これです↓
ん?ナニコレ?、、ゴマ?米粒?(。´・ω・)?
一見、虫には見えませんが、これは虫です!Σ( ̄□ ̄|||)
俗に“サナダムシ”といわれ、正式名称は“瓜実条虫”という内部寄生虫の一種です。
この瓜実条虫は、ノミの体内で成長し犬や猫がグルーミングなどで
体表にいるノミ(瓜実条虫を体内に持ったノミ)を体内に取り込むことで感染します。
そしてこの瓜実条虫、、、
なんと人にも感染します。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
大人がノミや瓜実条虫そのものを口に入れることは少ないかと思いますが
乳幼児などの小さなお子様はその可能性がないとは限りませんので
小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではより一層気になりますよね。
人も動物もまれに軟便や下痢の症状を発症することもありますが
ほとんどが無症状なので
画像のようにうんちの中や周りに白い粒として発見されるか
あるいはお尻周りや床に干からびて黄変した粒が発見されるか
どちらかで認識されることがほとんどです。
もし瓜実条虫と診断されたら
治療としては瓜実条虫とノミの両方の駆除をする必要があります。
各々をお薬で治療する場合もあれば
両方を同時に駆除できるお薬で治療する場合もあります。
その都度、その子に合った治療法をお伝えしていきます。
ちなみに、、、もうお気付きの方もいると思いますが
瓜実条虫はノミを介して感染するなら
ノミ予防をしっかりしておけば瓜実条虫には感染しないのでは?
はい! まさにその通りです!
ノミの予防をすることが結果的に瓜実条虫の感染予防もすることにつながっていきます。
なので、今回このブログで私がお伝えしたいことは
これからの時期、ノミ・マダニ予防もしっかりしていきましょう!(`・ω・´)シャキーン
ということです!
気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね!
では今回はこの辺で!(^^)/
ココロよしざき動物病院 V