みなさまこんにちは。
コロナ禍で新しくペットをお家に迎える方が増えてきたと聞いたことがあります。そんな皆様、わんちゃんやネコちゃんの避妊手術はお済みでしょうか。全身麻酔が必要となる上にお腹を開ける必要があるため避妊手術をためらわれている方もいるかもしれません。
しかし、避妊手術で麻酔をかけるよりも避妊をしないことの方が危険だということをご存じでしょうか。
避妊をしていない場合、10歳までの内に4頭に1頭の子が子宮蓄膿症という、子宮に膿がたまってしまう病気にかかると言われています。さらに、犬の腫瘍の中で最も多いと言われている乳腺腫瘍の発生率は避妊済みの子の7倍もあると言われています。
これらの病気は治療せず放置しておくと命に関わる重大な病気です。そしてその治療法は、どちらも全身麻酔をかけて子宮あるいは乳腺を摘出することになります。
つまり、避妊手術で麻酔をかけるのを避けた結果、麻酔をかけて手術しなくてはいけなくなってしまうのです。元気で若い子にかける麻酔と、高齢で病気の子にかける麻酔とのリスクは比べるまでもないと思います。
また、犬の乳腺腫瘍では避妊の時期でその後の腫瘍発生率が変わります。
つまり犬の場合、初回発情が来てしまうと約160倍、2回目以降だと約520倍も腫瘍が発生しやすくなってしまうのです。
みなさま、ぜひ新しくわんちゃんやねこちゃんをお家に迎い入れた際には、その子達のためにも早めの避妊をお考え下さい。
ココロよしざき動物病院 F