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関節の痛みに

猫に多い変形性関節症

変形性関節症に対する新しい治療薬「ソレンシア」が昨年発売されましたのでご紹介いたします。

ソレンシアHP:https://www2.zoetis.jp/より

これまではNSAIDsと呼ばれるお薬が用いられており、COX(シクロオキシゲナーゼ)を阻害し痛みを和らげる一方、胃酸が増えて胃が荒れたり、腎臓の血流が悪くなったりという副作用もあり、長期的に使用するにはやや使いづらいお薬でした。

しかし今回ご紹介する「ソレンシア」の有効成分は「フルネベトマブ」といい、NGF(神経成長因子)に作用する分子標的薬です。

変形性関節症の関節内にNGFが増量しており痛くなると言われており、そこをピンポイントで標的とするのでNSAIDsと異なり副作用が起こりづらいというメリットがあります。

実際使用してみた感じでも、非常によく効いている感じがします。

今回、その「ソレンシア」の注射シーンをご紹介いたします。

ご協力いただいたのはニャーポンさんです。ありがとうございます。

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以上、ソレンシアのご紹介でした。お気軽にお問い合わせくださいませ。

ココロよしざき動物病院 林

歯が無くなる!? 歯石を放置するリスクとは

皆さんこんにちは!
今月は歯石取りの重要性についてお話ししていこうと思います。

 まずはこの写真を見て下さい。

処置前

 

この子は歯石がちょっと付着しているものの、特に気にならない程度のものに思えます。
しかし、よく見てみると、
黄色矢印のところの歯肉が赤く腫れていて、歯肉炎が出始めています。
これは『歯周病の初期病変』の状態です。

 

このように一度歯石が付いてしまうと、
歯磨きでいくら磨いても歯石が取れることはありません。
むしろ、歯肉が赤く腫れている状態で歯磨きを行うと、
痛みが出るため歯磨きを嫌がるようになってしまい逆効果です。

「歯磨きを嫌がってやらせてくれない…」の原因の一つに歯肉炎を起こしていて、
痛みがある状態で歯磨きをしているということが考えられます。

 

だからと言って、
歯磨きをせずにこういった歯石を放置しておくと、
歯周病は進行し、歯の周囲にある歯槽骨という歯を支える骨が溶けていきます。
歯槽骨が溶けてしまったら、そこからの回復は見込めず、抜歯しなければいけなくなります。

 

なので、大切な歯を守るためには
上の写真のような初期の段階でのスケーリングがとても大切になってきます。
歯槽骨が溶けてしまう前に、歯石をしっかりと取って、
炎症・痛みを取り除いてから歯磨きトレーニングをしてあげる。

これをしている動物と、していない動物では
年齢を重ねたのちに残っている歯の本数は大きく異なります。

 

この写真の子のスケーリング直後の写真がこちらです。

処置後

歯石はきれいに除去され、歯の表面を研磨することで、
新たな歯石が付きづらいように処置を行なっています。

ここから炎症が落ち着いたタイミングで、
歯磨きトレーニングを行うと、痛みが少ない状態で歯磨きができるので、
歯ブラシを許容してくれるようになり、
お家でのデンタルケアがやりやすくなります。

愛犬、愛猫の大切な歯を一本でも多く残すために、まずはご相談だけでも結構です。
診察の際にでもお気軽にお声掛けください。

 

抜歯を伴わないスケーリングは4~5万円(※1)で行うことができます。
※1:詳細は「当院HP 歯科について」を参照ください。

ココロよしざき動物病院 Y