ブログ

角膜ダイヤモンドバー

みなさまこんにちは。

院長のHです。

角膜ダイヤモンドバーを導入致しました。S__15425541

Alger brushⅡという眼科専用のドリルですね!

海外にしかないものなので、輸入致しました。

犬の目の角膜上皮欠損/びらん(SCCEDs)というなかなか治らない角膜の問題がありまして、、角膜が剥がれて、硝子膜の形成により正常な上皮化が起こらないというものです。その硝子膜を切除するためのものです。

ざっくりいうと「角膜表面の悪いところを削り取る」機械です。

S__15425540

今後のSCCEDsに対する治療で強い味方となりそうです。

ココロよしざき動物病院 H

 

 

犬の糖尿病を知ろう

 

みなさま新年あけましておめでとうございます。
今年も1年よろしくお願いします。
今回は犬の糖尿病についてお話したいと思います。

○糖尿病とは
インスリンという本来血糖値を下げてくれるはずのホルモンが欠乏する、もしくは効かなくなることにより、尿に糖が漏れ出てしまう程血糖値が高くなってしまう病気のことを言います。
血糖値が高い状態が続いてしまうと、ケトアシドーシスという緊急治療が必要なほどの状態になってしまいます。

○糖尿病の型
ヒトの糖尿病では、よくⅠ型とⅡ型に分けられ、Ⅰ型は自己免疫性に、Ⅱ型は肥満などの生活習慣病によって引き起こされるものと言われています。
犬でも肥満の子は糖尿病になりやすいとは言われていますがⅡ型はほとんどなく、Ⅰ型で自己免疫によって膵臓という臓器が破壊されることにより起こります。

 

○糖尿病の症状
糖尿病
・多飲多尿*  ・多食 ・体重減少
・尿をなめる ・白内障
(* 多飲は一日に1kgあたり100mL以上。
これは60kgの人が1日6L水を飲むのと同じ)

ケトアシドーシス
・ぐったりする ・食欲がなくなる ・嘔吐
・脱水 ・異常に深く大きな呼吸
・甘酸っぱい臭いが口からする

糖尿病症状

以上が糖尿病に関連する症状です。
ケトアシドーシスのような明らかに状態が悪そうなときはもちろんですが、最近水を常に欲しがる元気に食べているはずなのにどんどん痩せていくなどの症状がある場合も一度病院までご相談ください。

 

○糖尿病になったら・・・
人の糖尿病治療は食事や内服薬で管理する場合がたいていですが、前述したとおり犬の糖尿病は生活習慣病ではありません。そのため基本的に食事や内服薬のみでは治りません。よって、犬の場合はインスリン注射による治療が必須になります。

注射

インスリン治療は飼い主様の協力が必須!!
糖尿病の治療を行うためには、血糖値に影響を与えてしまう食事を管理する必要があります。インスリン治療の食事管理とは、毎日同じ時間同じご飯同じ量あげる必要があるうえに、注射する必要もあり、飼い主様の負担は大きくなります。
これらの理由より糖尿病の子たちは他の病気以上に飼い主様の協力なしでは救うことができません。
僕たち獣医師は他の病気もちろん、糖尿病は一層飼い主様と共にわんちゃんたちを治療していきたいと考えておりますので、ご協力よろしくお願いします。

 

ココロよしざき動物病院  F