今回は手術写真があります。ニガテな方はご注意くださいませ。
ワンチャン、ネコちゃんに非常に多いのが胆嚢のトラブルです。
胆泥症や、重度な場合胆管閉塞や胆嚢粘液嚢腫など、命に関わる問題に発展するケースがございます。
今回ご紹介するのはその胆嚢粘液嚢腫になってしまったアメリカンコッカーさんです。
血液検査上で肝臓の数値が上昇しており、超音波検査をしたところ、キウイフルーツ状となっており、胆嚢粘液嚢腫と診断致しました。
今後破裂等を起こすリスクがあるため、飼い主様は切除手術を選択されました。
手術中、手術後の経過は問題なく、元気に退院して行きました。
飼い主様は当初もちろん手術に抵抗があり、とても心配されていましたが、破裂のリスクが無くなり、安心して年越しが出来ると喜んでおられました。
今まで多くの胆嚢切除術を行いましたが、幸いみな経過良好です。
過去には胆嚢破裂や胆管閉塞で手術の甲斐なく助けられなかった子達も多く見てきましたので、胆嚢のトラブルを見ると必ずそういったケースが頭をよぎります。
今後もご家族には適切にリスクを説明し、治療方針を場合によっては手術も含め提案できればと手技を洗練してまいります。
お気軽にご相談くださいませ。
院長 H