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NT-proBNPについて

みなさまこんにちは、院長のHです。

近年、犬も猫でも有用な心臓病バイオマーカーである「NT-proBNP」をご紹介いたします。

「NT-proBNP」とは、心筋に負荷がかかると心筋から分泌されるホルモンです。

簡単に言えば血液検査で心臓病の有無が分かる検査です。この検査では具体的に何の病気があるかまでは分かりません。

投薬が必要になる状態を検出するとなると

感度は60%~70%程度で、特異度は90%以上の検査です。

正直、「陰性」という結果は正解率は7割程度で、完全に除外するのに完全に信頼のおけるものではないですが、

早期発見、早期治療が要の心臓病において

無症状のうちに、心不全になる前に検出できる早期発見マーカーとして非常に有用化と思われます。(Lu, Ta‐Li, et al. Journal of Veterinary Internal Medicine (2021).)

NT

ワンちゃん、ネコちゃんいずれも実施可能です。

血液検査ですので手早く心臓チェックをしたい方に有効です。

ご興味のある方はお気軽にご連絡くださいませ。

ココロよしざき動物病院 H

シャンプーの方法

 

みなさまこんにちは。

みなさまのお家のわんちゃんは、毛が薄い場所がある、フケがすごい、皮膚がカサカサ、いつも体を掻いているなんてことはありませんか?

そんな子たちにはシャンプーが効果的というのをご存じですか?正しい方法のシャンプーを正しい頻度で行っているだけで、こういった症状を予防、そして治療することができるのです。
そこで今回はシャンプーの方法についてお伝えしたいとおもいます。

シャンプー

シャンプーといえば私たちはまず第一に「髪を洗うもの」と考えます。そのため、普通は犬達も毛を洗うものと考えてしまうと思います。
しかし、元々シャンプーとはヒンディー語の「マッサージする」という意味から来ている言葉なのです。そして犬たちにとって効果的なのはこのマッサージなのです。

○シャンプーの方法

1, 水温は25〜30℃ (ぬるま湯)
2, シャンプーが行き渡る様に毛の根元から皮膚まで良く濡らす
3, 状態の悪いところから始める
4, 泡は毛ではなく皮膚に塗り込む
5, カサブタは時間をかけてゆっくり取り除く
6, ベタベタしている所は2度洗い
7, 皮膚に溝ができている所は溝の中に塗り込む様にマッサージ
8, 泡をつけたまま、10分間放置 (薬用シャンプーの場合)
9, 泡が残らない様にしっかりすすぐ
10, 顔はよく吸水するスポンジで顔の上に絞りながらすすぐと良い
11, 肉球の間は強く擦らない。吸水性の良い柔らかいタオルを押し当てて水分を吸い取る
12, タオルでしっかり拭いた後、タオルでは限界のある場所をドライヤーで乾かす。
     (ドライヤーは冷風が良い。温風を使うときは必ず体から離す)
13, シャンプー後、皮膚が乾燥しているなら保湿剤を使用

 10分シャンプー浸透している犬

ここで重要なのは、まず泡は皮膚に塗り込むことです。
犬たちの体の表面にできる病気の原因はやはり毛ではなく皮膚にあります。なので、毛だけを洗うのではなくしっかり皮膚を洗ってあげましょう。
次に、皮膚の病気に対して薬用シャンプーを使用している場合、泡はすぐに流さずに10分間放置しましょう。すぐに流してしまうと皮膚に浸透せずに効果が現れなくなります。

○シャンプーの頻度は? 
犬の皮膚は3週間で産まれ変わり、古い細胞はフケとなります。つまりどんなにきれいに過ごしている子でも3週間経てば皮膚に病気のもとが発生し、これらを除去せずに放置しておくと、菌の温床になったり、皮膚がべたついて痒くなったりします。そのため、シャンプーは最低でも3週間~1か月に一度くらいしてあげましょう。

○シャンプーのやりすぎは逆効果?
先程シャンプーの頻度について説明しましたが、それなら毎日でもいいのでしょうか。結論から言うと毎日するのはよくありません。
犬の皮膚にはバリア機能が存在します。これによって外部からの細菌やアレルゲンの侵入を防いでいます。アトピー性皮膚炎の子はこのバリア機能に障害が起きることでアレルゲンに過敏になってしまうと言われています。
毎日シャンプーをしているとこのバリア機能を剥がしてしまいます。なので、皮膚症状が何もない子はどんなに多くても週に2回は超えないようにしましょう。

シャンプーはとても大事な予防、治療です。獣医師に指示されたときはもちろん、日頃からのケアも大切にしてあげてください。

 

ココロよしざき動物病院 F