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狂犬病予防って 必要?

みなさまこんにちは。

院長のHです。

春ですね!暖かい季節がやってまいりました。

先日、京都に用事があった際、木屋町通りというところを通りましたが、桜が非常にきれいでした。

S__12501005

 

外国人など観光客が多くて、嵐山とかもっとすごいんでしょうね!!

ちょっと止めただけなのに駐車料金も凄かったです( ;∀;)

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狂犬病予防の季節がやってまいりました。

皆様のお家には狂犬病予防のおしらせ封筒が届きましたか?

新しい鑑札(犬型)の画像

鑑札や

新注射済票の画像

済票はお持ちでしょうか。

狂犬病予防は狂犬病予防法に定められており、

「犬の所有者は、犬を取得した日から三十日以内に、市町村長に犬の登録を申請しなければならない。」

「犬の所有者は、その犬について、狂犬病の予防注射を毎年一回受けさせなければならない。」(中略)

とあり、従わなかった場合罰則が科される可能性があります。

法律で定められているので特別の事情がない限り注射をするしかないのですが、それでも

「狂犬病予防って必要なの?」「狂犬病って無いんでしょう?」

ってよくお問い合わせいただきます。

その答えは・・・・・・必要なんです!!

狂犬病はほぼすべての哺乳類に感染し、

人は主に狂犬病の犬に噛まれたり引っ掻かれたりすることで発症します。

狂犬病

狂犬病は発症したら死亡率はほぼ100%の病気です。

そして「狂犬病は無い病気だよね」と言える清浄国は日本とオーストラリアくらいなんです。

RV発生状況

 

↑の青い国が清浄国です。

しかし近隣の国々に狂犬病があるので

海外から狂犬病ウイルスが日本に持ち込まれる可能性は非常に高く、常にそのリスクにさらされているのです。

常に世界中には狂犬病ウイルスが蔓延しているのです。

「ワクチン接種率による抗体陽性率を75%以上にしておくと、病原体の侵入があっても蔓延することはない」

というシャルルニコルの法則にあるように

日本は狂犬病予防接種率が一定以上あるので蔓延することなく清浄国を維持できているのですが、

接種率が下がってしまうことは非常に恐ろしいことだと考えております。

そんな中、皆様きちっと狂犬病予防接種に来られているので感謝でいっぱいです。

動物と人が安心して一緒に暮らせる日本を守るために

引き続きご協力お願いいたします。

ココロよしざき動物病院 H

 

 

 

 

春に始める!犬の健康対策「フィラリア予防」

春の訪れは、愛犬たちとの楽しい散歩やアウトドア活動の季節。

しかし、この時期に注意が必要なのが犬のフィラリア症です。
4月からのフィラリア予防の対策について、
そして予防のための事前検査の重要性についてご紹介いたします。

 

フィラリア症のリスクとは?

フィラリア症は、蚊によって媒介される寄生虫が原因で発症する犬の病気です。
特に4月から11月にかけての蚊の活動が増える季節には注意が必要で、予防が最も重要なポイントとなります。

この寄生虫は犬の心臓や肺に寄生し、重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。愛犬をこれらのリスクから守るためには、定期的な予防が不可欠です。

予防の重要性

フィラリア症の予防は、通年を通して行うべきですが、春から夏にかけての期間が特に重要で、

当院では蚊がいる時期をカバーするために、最低でも5~12月の8ヶ月以上の予防を推奨しています。

蚊の活動が本格化する前に予防を始め、愛犬を守りましょう。
予防薬をどのように選ぶかは獣医師との相談が不可欠です。

市販の予防薬には
ワンちゃんが好んで食べてくれる味付きのオヤツやクッキータイプのものの他に、
フィラリアに加え、ノミやダニまでを予防できるオールインワンタイプであったり、
背中に液体を垂らすスポットタイプなど
さまざまな種類があり、愛犬の好みや体重や健康状態に合わせて正確な投与量を確認することが重要です。

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フィラリア検査と予防キャンペーン

予防の一環として、当院ではフィラリア検査と血液検査のキャンペーンを実施しています。
フィラリア検査は、犬の血液を調べることで感染の有無を確認できます。

また、一緒のタイミングで採取した血液で検査を行うことで、全身の健康状態を把握し、早期発見・対応が可能です。

春の健康診断キャンペーン

予防のメリット

フィラリア症の予防は、愛犬の健康だけでなく、家族との幸せな時間を増やすことにも繋がります。心臓や肺への寄生を防ぐことで、愛犬の健康状態を向上させることができます。

予防がもたらすメリットは、愛犬の健康状態の向上だけでなく、
長期的な医療費の削減や不安の軽減にも繋がります。
予防薬の投与を通じて、愛犬の寿命を延ばし、より豊かな生活を築くことができるでしょう。

 

最後に

春は新しい始まりの季節。
愛犬との楽しい日々を過ごすために、4月からのフィラリア症予防と血液検査キャンペーンを是非ご利用ください。
ご質問や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。愛犬と一緒に素敵な春をお迎えください。

予防は健康な未来への第一歩です。

ココロよしざき動物病院 Y

なんかじっとしてる…?それもしかしたら…!

こんにちは

冬のピークを越え、少しずつ気温も高くなってきましたね

日々診察をしていると、たまに診察時に『ご飯は食べるけどもなんかじっとして動かないけど、何か病気かな??』というご相談をいただくのですが、

その際に考えられうるものの一つとして“椎間板ヘルニア”(あくまで可能性の一つです)という疾患がありまして、今回はそれについて少しご紹介したいと思います。

椎間板ヘルニアとは、脊椎(背骨)の間にある椎間板(軟骨)が脊髄(神経)の通っている管の中に突出する状態のことであり、

突出した椎間板によって脊髄が圧迫されることで痛みや痺れ、麻痺などを引き起こします。IMG_6945

これは椎間板に強い力が加えられたときに起こりますが、その力は以下のような日常的な動きでも加えられることがあります。(ジャンプ、走る、階段の昇り降り等々)

なので、どんな子にもなりうる可能性がありますが、一部の犬種では遺伝的になりやすいものも知られています。(ミニチュアダックス、シーズー、ペキニーズ、ビーグルなど)

症状は、ヘルニアが起こった部位と脊髄の圧迫の度合いで違いがあり、首の痛みや腰の痛み、前肢や後肢の痺れや麻痺など多岐にわたり、体を丸めてじっとしてたり抱っこすると痛がったりなどもみられたりします。

治療方法は、症状が軽い痛みぐらいのものであれば安静や鎮痛薬などでの内科療法ですが、症状が重く麻痺などがみられるものであれば手術での対応になります。

症状が重症なものの場合、手術しても麻痺が残ってしまい歩行や排尿に障害が残ることもあり、それは発症してから時間経過が長くなればなるほど確率が高くなるので、早期に治療することが勧められます。

ですので、“あれ?なんか動き悪いな”とか“足の動き変だな”などの異変を感じた際には早めに診察を受けていただき、症状に合った治療をしていきましょう。

何か気になることがあれば気軽に病院までご連絡ください。

ココロよしざき動物病院 V

関節の痛みに

猫に多い変形性関節症

変形性関節症に対する新しい治療薬「ソレンシア」が昨年発売されましたのでご紹介いたします。

ソレンシアHP:https://www2.zoetis.jp/より

これまではNSAIDsと呼ばれるお薬が用いられており、COX(シクロオキシゲナーゼ)を阻害し痛みを和らげる一方、胃酸が増えて胃が荒れたり、腎臓の血流が悪くなったりという副作用もあり、長期的に使用するにはやや使いづらいお薬でした。

しかし今回ご紹介する「ソレンシア」の有効成分は「フルネベトマブ」といい、NGF(神経成長因子)に作用する分子標的薬です。

変形性関節症の関節内にNGFが増量しており痛くなると言われており、そこをピンポイントで標的とするのでNSAIDsと異なり副作用が起こりづらいというメリットがあります。

実際使用してみた感じでも、非常によく効いている感じがします。

今回、その「ソレンシア」の注射シーンをご紹介いたします。

ご協力いただいたのはニャーポンさんです。ありがとうございます。

スライド1 スライド2 スライド3 スライド4 スライド5 スライド6

 

以上、ソレンシアのご紹介でした。お気軽にお問い合わせくださいませ。

ココロよしざき動物病院 林

歯が無くなる!? 歯石を放置するリスクとは

皆さんこんにちは!
今月は歯石取りの重要性についてお話ししていこうと思います。

 まずはこの写真を見て下さい。

処置前

 

この子は歯石がちょっと付着しているものの、特に気にならない程度のものに思えます。
しかし、よく見てみると、
黄色矢印のところの歯肉が赤く腫れていて、歯肉炎が出始めています。
これは『歯周病の初期病変』の状態です。

 

このように一度歯石が付いてしまうと、
歯磨きでいくら磨いても歯石が取れることはありません。
むしろ、歯肉が赤く腫れている状態で歯磨きを行うと、
痛みが出るため歯磨きを嫌がるようになってしまい逆効果です。

「歯磨きを嫌がってやらせてくれない…」の原因の一つに歯肉炎を起こしていて、
痛みがある状態で歯磨きをしているということが考えられます。

 

だからと言って、
歯磨きをせずにこういった歯石を放置しておくと、
歯周病は進行し、歯の周囲にある歯槽骨という歯を支える骨が溶けていきます。
歯槽骨が溶けてしまったら、そこからの回復は見込めず、抜歯しなければいけなくなります。

 

なので、大切な歯を守るためには
上の写真のような初期の段階でのスケーリングがとても大切になってきます。
歯槽骨が溶けてしまう前に、歯石をしっかりと取って、
炎症・痛みを取り除いてから歯磨きトレーニングをしてあげる。

これをしている動物と、していない動物では
年齢を重ねたのちに残っている歯の本数は大きく異なります。

 

この写真の子のスケーリング直後の写真がこちらです。

処置後

歯石はきれいに除去され、歯の表面を研磨することで、
新たな歯石が付きづらいように処置を行なっています。

ここから炎症が落ち着いたタイミングで、
歯磨きトレーニングを行うと、痛みが少ない状態で歯磨きができるので、
歯ブラシを許容してくれるようになり、
お家でのデンタルケアがやりやすくなります。

愛犬、愛猫の大切な歯を一本でも多く残すために、まずはご相談だけでも結構です。
診察の際にでもお気軽にお声掛けください。

 

抜歯を伴わないスケーリングは4~5万円(※1)で行うことができます。
※1:詳細は「当院HP 歯科について」を参照ください。

ココロよしざき動物病院 Y

猫ちゃんおしっこでてますか?

みなさまこんにちは

突然ですが、冬の寒い時期に猫ちゃんの尿トラブルが多いのはご存じでしょうか?

特に雄猫に多いのですが、雄猫は尿道が狭いうえに長いので結石や代謝物などが詰まりやすく、詰まると排尿ができなくなり、さまざまな身体的トラブルが起こります。

詰まるものとしては結石や血栓、菌塊などが多く(他にもありますが)その中でも結石は割合的に多く見られます。

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さて、なぜ冬の寒い時期に尿トラブルが多いかというと、冬場は活動量が減少するため飲水量も少なくなり、排尿回数が少なくなります。

排尿回数が少なくなると必然的に排尿間隔が長くなり膀胱に尿をためておく時間が長くなってしまいます。

尿が膀胱内に長くたまっていればいるほど尿は濃縮され中でミネラルなどがくっつきやすくなり、その結果、結石が出来上がります。

それが詰まれば尿道閉塞になりますし、詰まらなくても膀胱内を傷つけたりすることで膀胱炎になったりなどのトラブルを引き起こすのです。

ですので、冬の寒い時期はおしっこの出具合や飲水量をより意識的に確認すると良いかと思います。

尿トラブルは早く見つけてあげれば、猫ちゃんの負担も少なく済みますので、早めの対応を心がけましょう。

もし少しでも不安に思うことや疑問に思うことがあればご相談ください。

 

 

ココロよしざき動物病院 V

より安全な麻酔のために

 

 

 

みなさまこんにちは(^^)/

獣医師の林です。

より安全な麻酔に関して当院の取り組みをお伝えできればと思い、待合室モニター用のスライドを作ったので

Blogにも掲載させていただきます。

 

普段はあまり表に出ないところだからこそ、物言わぬ動物だからこそこだわりを持って取り組んでおります。

お気軽にお問い合わせください。スライド1 スライド2
スライド3

スライド4 スライド5 スライド6 スライド7 スライド8 スライド9 スライド10

ペットがお尻を気にする原因は?

皆さんこんにちは。
本日はペットがお尻を気にする原因についてお話ししていこうと思います。

ワンちゃん、ネコちゃんがお尻を気にしている時というのは大きく分けて3つ!
①肛門腺が溜まっている時
②皮膚炎で痒い時
③シコリがある時
この3つが挙げられます。

①肛門腺が溜まっている時
肛門腺は肛門の4時と8時の方向に1対存在している臭い袋のことを言います。
通常は液体状でサラサラしており、排便時に一緒に排出されるものなのですが、
高齢になると体質が変化し、液体からペースト状に変化してきます。
ペースト状に固くなってくると、肛門腺が溜まってきてお尻が痒くなってきます。

肛門腺が溜まっている時はお尻を引きずって歩くような仕草がよく見られるので、注意して見てみましょう!
肛門腺が溜まりやすい子では定期的な肛門腺絞りが必要となります。
当院でも肛門腺絞りは行なっていますので、お尻を引きずるなどの仕草があれば、お気軽にご相談下さい。

②皮膚炎で痒い時
皮膚炎でお尻が痒くなる時に多いのが『食物アレルギー』です。
食物アレルギーは食べ物に反応して出てくる症状なので、食べ物の通り道が赤くなったり、痒くなってきます。
そのため、食物アレルギーの子ではお尻周りだけでなく、口元や目の周りなどにもカサつきや赤み、痒みといった症状が見られるようになります。
もう一つの特徴として、お腹が緩くなる傾向にあるので、こういった症状に心当たりがある場合は食物アレルギーの可能性があるので、アレルギー食へ変更するなどの対応が必要となります。

③シコリがある時
お尻の近く、特に肛門の周りにシコリがある時、ペットはお尻を気にすることがあります。
尻尾を持ち上げて、お尻周りにしこりがないかをチェックしてみましょう。
お尻周りにできるシコリには良性のものから悪性のものまで存在しており、特に悪性のものは排便時の痛みやしぶりなどを伴うことがあるので、排便時の仕草でいつもと違う行動を取っていないかを注意して観察してみると良いでしょう。
シコリに関しては基本的には外科手術が必要となりますが、良性腫瘍の場合と悪性腫瘍の場合とで手術の仕方や切除範囲、術後の合併症などが変わってくるため、一度ご相談頂ければと思います。

というわけで今回は、ペットがお尻を気にしている時の原因を3つご紹介しました。
ペットがお尻を気にしている時は
・排便時の仕草
・口周り、目周りの赤み
・お尻周りの様子
などを観察して頂き、何か違うなという違和感を感じた場合は早めに受診されることをお勧め致します。

ココロよしざき動物病院 Y

年に一回で済むフィラリア予防

皆様こんにちは

1回の注射で1年間予防できるフィラリア予防薬

「プロハート」プロハート2

の接種が始まりました。 こんな方にお勧めです。

●毎月の投与を忘れたり、遅れたりする

●投与する時に苦労する

●動物病院の混雑時期である春を避けて予防を開始したい

●冬場の感染リスクも抑えたい

少しだけ注意点もあります。

▲18時以降の注射はご遠慮いただいております

▲投与量を体重に合わせるため、成長期の子犬には接種できません

▲他の予防注射との同時接種はできません

▲体調の悪いときには接種を控えてもらうことがあります

▲事前の血液検査が必要です

▲予防効果は犬フィラリアに対してのみであり、ノミマダニの予防効果はありません

以上のことをご理解の上で、この注射をお選びください

薬剤に限りがありますので事前のご予約をお願いいたします。

お気軽にお問い合わせください(^^)/

ココロよしざき動物病院 H

子宮のトラブル

こんにちは(^o^)丿

だんだんと涼しくなってきて過ごしやすい季節になってきましたね

季節の変わり目は、体調を崩される方も多いので、皆様ご自愛ください

 

さて今回は、最近うちでよく遭遇する子宮の病気について少しお知らせしたいと思います

子宮蓄膿症” 聞いたことがある方もいらっしゃるんではないでしょうか(?_?)

文字通り、子宮に膿がたまってしまう病気で

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避妊をしていない子はどの子にも患うリスクがあります

状態が悪くなるスピードも速く、発見が遅れれば亡くなることもある恐ろしい病気です

 

症状として見られるのは

①発情期でないのにオリモノが出る

②お水をよく飲む・尿量が多い

③おなかが張っている

④元気がない・食欲が落ちる

などが多いですが、これら以外にもいろんな症状が出ますので

何か異変を感じたら、まずは病院へご相談ください

 

診断には、血液検査やエコー検査等で身体的な状況、子宮の状況を確認していきます

子宮蓄膿症と診断された場合、基本的には治療法は外科手術になります((+_+))

外科手術で卵巣と子宮を摘出し、内科療法で体の中の炎症反応を鎮めることで

体の状態を改善させて、元気な状態に戻していきます

 

緊急性も高く恐ろしい病気ですが、避妊手術をすることで予防ができます(`・ω・´)

避妊手術で卵巣と子宮を摘出しますので

避妊手術さえしていれば、子宮蓄膿症を患わないようにできるんです

もちろん避妊手術にもリスクはありますが

子宮蓄膿症の状態で手術するのとではリスクの度合いがものすごく変わります

なので、若くて健康な状態のうちに避妊手術をして

子宮蓄膿症にならないようにしていきましょう!(^^)!

 

避妊手術に関して、その他ご不明点、ご相談などあれば病院までお問い合わせください

 

ココロよしざき動物病院 V