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誤飲・誤食にご注意を!

こんにちは

夏の日差しも本格的になり暑い日が続いておりますが、皆様体調は崩されてませんでしょうか

 

今回はなぜか最近当院でよく見る≪誤飲・誤食≫についてご紹介したいと思います

 

一つ目【トウモロコシの芯】

ムッタ0001

この症例は、飲み込んでから数日間嘔吐が続いているということで来院され、レントゲンの検査を実施したところトウモロコシの芯らしきものが確認されました

その後内視鏡検査で摘出を試みましたがサイズが大きくどうやっても内視鏡での摘出が不可能でしたので、その日のうちに開腹手術にてトウモロコシの芯を無事摘出いたしました

 

二つ目【おはじき】

ムギ0001

この症例は、まったく別件で来院され、たまたまレントゲンを検査を実施したら偶発的に見つかりました

はじめは何かわかりませんでしたが、明らかに異物であることは確認できたので、その日のうちに内視鏡検査で無事に摘出されました

 

 

どちらも消化されず腸に流れてしまったら詰まってしまい腸閉塞を起こすとてもあぶないものでしたが、幸いレントゲンで確認されその日のうちに適切な処置をして摘出されたので大事には至らずに済みました

 

今回の2症例は、どちらも犬でしたが、誤飲・誤食は犬に限らず猫でも起こります

もしなにか飲み込んでしまったり、もしくはその可能性が疑われる場合は様子を見るのではなく、早めに獣医師にご相談ください

より早く対応ができればその分負担は少なく済みますので

 

それでは今回はこの辺で。

 

ココロよしざき動物病院 V

梅雨の季節こそ要注意!ペットの外耳炎

こんにちは、いよいよ7月に入り、梅雨の季節がやってきました。

湿気が多くなるこの時期は、動物たちにとっても特別なケアが必要です。
今回は、梅雨の時期に特に多く見られる「外耳炎」についてお話ししたいと思います。

外耳炎とは?

外耳炎は、耳の外耳道に炎症が起きる病気です。
炎症が起きる原因は様々ですが、梅雨の時期に増えるのは湿気が関係しています。
湿度が高いと、耳の中が蒸れて細菌や真菌が繁殖しやすくなり、それが炎症を引き起こすことが多いです。

外耳炎の症状

外耳炎になると、以下のような症状が見られます

・耳をしきりにかく
・頭を振る
・耳から異臭がする
・耳が赤く腫れる
・耳から分泌物が出る

飼い主さんがこれらの症状に気づいたら、早めに動物病院に連れてきてください。
早期発見・早期治療が重要です。

外耳炎の予防方法

外耳炎を予防するために、次のようなケアを心がけましょう。

①清潔に保つ

まずは耳の中を定期的にチェックし、清潔に保つことが大切です。
耳の表面は非常に繊細なので、指で届く範囲で結構ですので、優しく掃除してあげてください。

②しっかり乾燥させる

そして、乾燥させることも大切です。
シャンプー後や水遊びの後は、耳の中をしっかり乾かしましょう。
湿ったままにしておくと、細菌が繁殖しやすくなります。

③早期発見をするためには

このように日常で外耳炎に対するケアを行っていたとしても、
初期の外耳炎であれば、その存在を見逃すことはあります。

外耳炎を早期に発見するためには動物病院で定期的に耳のチェックを受けることも大切です。
当院では高性能なビデオ耳鏡による耳の検査が可能です。

高画質な映像を記録できるため、耳の中を詳細に観察し、耳垢や異物、腫瘍の存在を早期に発見することができます。IMG_5858

ビデオ耳鏡

外耳炎の治療方法

外耳炎が発症してしまった場合、適切な治療が必要です。治療方法は以下の通りです

①洗浄

耳の中をきれいに洗浄し、細菌や真菌を取り除きます。
当院ではビデオ耳鏡を用いることで、
細かな汚れを見落とすことなく掃除をすることができます。

②薬の投与

抗生物質や抗真菌剤、抗炎症薬を使用して、
原因を断ち切りながら痒みの元となる炎症を抑えます。

投与方法は症状のひどさやワンちゃん、ネコちゃんの性格によって、
点耳薬や内服薬を使い分けることがあります。

③継続的なケア

外耳炎は治療が長引いてしまうことや再発を繰り返すことも多い病気です。
治療が始まっても、しばらくの間は耳の状態を観察し、
獣医師の指示に従ってケアを続けることが重要です。

最後に

梅雨の時期は湿気が多く、外耳炎を引き起こしやすい環境です。
飼い主さんが日頃から耳のケアを心がけることで、ペットが快適に過ごせるようになります。
何か気になる症状があれば、ひどくなる前に早めご相談ください。

 

ココロよしざき動物病院 獣医師 Y