治療について

初診時のお願い

出来るだけ、パートナーのことを一番よくわかっている方がお越しください。
(代理の方の場合、治療内容・費用などの決定をしていただけない場合があるため)
ペットに関しての資料はできるだけお持ちください。
生年月日・ワクチンの証明書・フィラリアやノミなどの予防薬投与履歴・今までにかかった病気や怪我とその通院記録・かかりつけの病院名など。
症状、質問等は、簡単にメモに記載してください。
いつから、どのような異常か?だいたい何時ごろか等、簡単でかまいませんので、メモに書いてお持ちいただくと助かります。
吐物・下痢のある場合
吐物に気になるものがある場合(血が混ざっている等・・)どのようなものか、診察の参考になりますので、お持ちください。

予約が必要な検査など

避妊去勢手術、歯科処置など麻酔が必要な処置、CT、院長診察

他病院からのご紹介

前病院の検査・資料などは全てお持ちください。

犬・猫のこんなとき・・・ 病気?? ケガ??

病気やケガに早く気づくには、健康なときの我が家の犬・猫を良く知る必要があります

イヌやネコが病気にかかっているかどうか、ケガをしているかどうかに飼い主が早く気づくには、普段から“健康なときの我が家のイヌ”“健康なときの我が家のネコ”を良く知っていなくてはなりません。

一般的には、健康なイヌやネコは安定した正常な食欲を示し、適度な形のある便をします。尿は濁らず透明で一日に何度もというほど頻繁には排尿はしません。

また落ち着ける場所を見つけて昼寝をしたり、信頼する家族と一緒に過ごしたり遊んだりするときには、全身で嬉しい気持ちを表現します。健康な生活をしていたイヌやネコに急な変化が見られた場合は、病気にかかっていたりケガをしている可能性があります。

普段からスキンシップを取り、我が家のイヌやネコの個性、健康時の状態を知り、なにか気がかりな点がある場合は病院にいつでも相談してください。

元気がない、寝ていることが多い

イヌやネコは、体の調子が悪くなると表情や行動にその兆候が現れることが多くあります。あまり動こうとしない、名前を呼んでも反応が悪い、好きな食べ物もほしがらない、イヌなら大好きな散歩に行きたがらないということもあるかもしれません。イヌやネコが元気をなくす事は、あらゆる病気や怪我に共通する兆候です。以下のような症状が現れている場合も少なくありません。

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  • ・触ると嫌がったり痛がったり、身体が熱く感じられたりしませんか?
  • ・呼吸は苦しそうではないですか?
  • ・くしゃみや咳、鼻水、涙、目やにはないですか?
  • ・歩き方は?
  • ・食欲は?
  • ・吐いてないですか?

犬のこんなとき※クリックしていただくと簡単な対処法がご覧いただけます

吐く
嘔吐はイヌでよく見られる症状の一つです。原因としては拾い食いや、空腹による胃酸過多といった単純な嘔吐から、異物が腸に詰まってしまうこと(イレウス)や胃腸炎、膵炎、重度の腎疾患などによる嘔吐など様々です。一回だけの嘔吐で後はケロッとしていて元気、食欲があるようなら様子を見ても良いですが、頻回に吐く(一日に3回も4回も吐く)、水を飲んでも吐く、など重度な嘔吐症状が見られたときには病院に連れて来てあげてください。
下痢をする
下痢は様々な原因によって見られる症状ですが、下痢をするからといって必ず病気とは限りません。飼い主と離れたストレスや、ご飯が変わったなどで下痢をする子もいます。単純な下痢であれば一回食事を抜いて腸を休ませてあげることによって改善することもあります。しかし、炎症、腫瘍、細菌、ウイルス、寄生虫、消化機能低下、すい外分泌不全などが原因での下痢の場合治療が必要となりますので病院に連れてきてあげてください。特に子イヌの場合は症状が急変する事がありますので早めの診断、治療が必要です。
咳をする
咳は喉から肺にかけての気道内に刺激があったときに見られる反射です。咳は大きく分けて「カッカッ」といった乾いた咳と「ゼーゼー」とした咳の後に痰を出そうとするしぐさを伴う湿性の咳の二種類が見られます。乾性の咳の例としては喉頭炎、気管支炎、気管が押しつぶれる気管虚脱などがあります。湿性の咳の例としては肺炎や心臓が悪くなったことによって肺に水がたまる肺水腫などがあります。
くしゃみ、鼻水、鼻血が出る
くしゃみ、鼻水の原因としてはアレルギーなどによる鼻腔内の炎症が挙げられますが、ほこり、芳香剤やスプレー、冷たい空気などの刺激によっても起こります。また鼻水に黄色い色が付いていた場合、細菌感染を伴っている場合がありますので治療が必要です。鼻血は慢性の炎症が起こって粘膜が傷付いているときにも起こりますが、イヌの場合腫瘍によって出ている可能性もあるので注意が必要です。
呼吸が速い、苦しそう
イヌの呼吸数は1分間に 15~30回程度です。あまりに速い呼吸は異常所見ですが、舌や唇の色に異常がなければ様子を見ても構いません。しかし、お座りをした状態で顎を突き上げて胸を大きく動かしての呼吸(起座呼吸)、浅くて速い呼吸、ガーガーと大きな音のする呼吸、ゼーゼーと音のする呼吸などは異常なので病院に連れてきてあげてください。また、小型イヌや短頭種に多く見られる突然目を見開いてブーブーと大きな音を鳴らして鼻から息を吸い込もうとするしぐさが数十秒ほど見られ、後は何事も無かったように元気にしていることがあります。これは「イヌの逆くしゃみ」と呼ばれ発作のように見えますが異常ではありません。
食欲が無い
食欲はイヌにとって健康状態を簡単に見れる良い指標となります。食欲が無くて食べられない理由としては、様々な病気が考えられ病院での血液検査やレントゲン検査によって原因が判明することもあります。また異常がなくてもホテルに預けられた、トリミングに出した、怖い思いをしたなどのストレスから一時的に食欲がなくなることもあります。食欲があるが食べることが出来ないこともあり、理由としては鼻の障害でにおいがしない、飲み込むための神経が麻痺している、重度の歯肉炎などで噛むことに強い痛みがあるときなどが考えられます。
水をたくさん飲む、おしっこの回数が増える(多飲多尿)
1日の飲水量の目安は体重1キロあたり40~60ml.で2倍以上の飲水は異常です。代表的な疾患として糖尿病、腎不全、避妊手術をしていないイヌなら子宮に膿がたまる子宮蓄膿症、ホルモン過剰による副腎皮質機能亢進症などがあります。血液検査やレントゲン検査で判る場合が多いので病院での診察をお勧めします。
尿が出にくい、血尿が出る
排尿姿勢をとるが尿がポタポタとしか出ない、全くでないなどが典型的症状で雌よりも雄でよく見られます。膀胱炎、膀胱結石、前立腺の異常、腫瘍などがあげられます。尿に異常があるときは尿を調べるのが一番ですので出来るだけ排尿してすぐの尿を持って病院に来てください。
足をかばう、引きずる(破行)
破行は単純な外傷、足の裏の湿疹から骨折や靭帯の損傷まで様々な原因によって起こります。触診やレントゲン検査によって原因がわかる場合も多いので診察をお勧めします。またいつから破行しているのか、どんなときに痛がるのか、などの観察は重要な診断材料となるので必ずわかる人が連れてきてあげてください。
目が赤い
イヌは顔の大きさに比べて目が非常に大きく、さらにパグやシーズーなどの短頭種の場合目が飛び出しているので目のトラブルが起こりやすいといえます。目が赤くなる(結膜充血)理由としてはアレルギーやほこり、細菌、ウイルスなど様々なことが考えられます。目ヤニや涙が多くなるのも症状の1つですが、目を開けにくそうにしていたり、パチパチしている場合は角膜に傷が付いている場合がありますので、病院に連れてきてあげてください。
皮膚をかゆがる
かゆみは、アレルギー、ノミやダニといった外部寄生虫、細菌、カビなどが原因で起こることがあります。また、食事内容を変えた後にかゆがるようになった場合は、食物アレルギーが疑われます。いずれの場合も原因によって治療法が変わってきますので、検査が必要になる事があります。

猫のこんなとき※クリックしていただくと簡単な対処法がご覧いただけます

鼻水、くしゃみをする
鼻水やくしゃみ、咳や目やにが出るなど、人の風邪のような症状がでたり、口の中がただれて痛がったりという症状は、いわゆる猫かぜです。ヘルペスウイルスやカリシウイルスなど、いくつかのウイルス感染から起こります。ひどくなると脱水や肺炎など重篤になる場合もあるため、早期の診察と対処が必要です。そのほか気管支炎、クリプトコッカス症(カビに感染して発症する病気)、鼻炎、副鼻腔炎(鼻の奥の空洞部分が炎症を起こす)なども考えられます。
よだれをたらす
ネコは口腔内疾患が多い動物です。口の中を時々チェックする習慣があると良いでしょう。原因としては、歯肉炎、口内炎、口の中の腫瘍、口の中の傷、食道炎などが考えられます。また熱中症による急激な体温の上昇とともにみられることもあります。口から泡を吹くようなら毒物などを飲み込んだ可能性もあります。いずれにしてもよだれや泡を出している場合、軽い病気とあなどれません。
目の症状
目を閉じている、涙や目やにが出る、目を痛がる、目をこする、目が白く濁る、色が変わる、光をまぶしがる、まぶたが腫れている、出血しているなどの症状が見られる場合には、目のケガや病気の可能性があります。他の猫とのケンカなどによって目に傷がつき炎症を起こすと、視力の低下や失明を招く恐れがあります。まぶたや目の近くをひっかかれたり噛まれたりして、外見では大きくない傷であっても、皮膚の内側がひどく化膿して大事に至るケースもあります。そのほかネコにも結膜炎、角膜炎、緑内障、白内障などがあります。
しきりに頭を振る
耳の中を調べることで、ある程度発見できる耳の疾患としては、耳の中にダニや細菌に感染していたり(外耳炎)、虫や異物が入り込んだり、外傷などが考えられます。出血していたり、耳垢が出ていたり、耳の中が赤くはれていませんか?また耳をみて異常がなさそうなときは、脳の病気であることもあります。
呼吸がおかしい、咳をする
ネコの呼吸が苦しそうな場合、口をあけて息をしている場合は、非常に重篤な状態と言えます。すぐに病院に連れてきてください。重い心臓病や事故による骨折、内臓破裂、胸に水や膿(うみ)がたまる、重度の感染症、猫の喘息(ぜんそく、慢性気管支炎、アレルギー性気管支炎)、悪性の腫瘍がある場合など、様々な原因が考えられます。
吐く
ネコは正常な生理現象で吐くことがあります。毛繕いのときに毛を飲み込んでしまうため、それらを吐き出したり、食べ物を一気に食べたことにより、そのままの形で吐いてしまうこともあります。吐いた後に元気な様子であれば、それほど心配しなくても良いでしょう。しかし、一日に何度も吐く、好きなものも食べないというときには、異常が生じている可能性があります。ウイルスによる感染症や異物や毒物を食べてしまったとき、胃や肝臓、腎臓、すい臓などの内蔵に異常がある場合、熱中症や重い感染症など、中には緊急性を要する命にかかわるような病気の可能性もあります。
水をたくさん飲む
ネコの体は食べ物に含まれる水分を効率よく利用するようにできています。イヌやヒトほど多量の水は飲みません。老齢のネコは老化現象の一つとして水を良く飲む傾向がありますが、どのようなネコでもあまりにたびたび水を飲むのは病気の兆候です。糖尿病や甲状腺機能亢進などのホルモン異常、腎炎や慢性腎不全などの腎臓病、体の中の大きな炎症(避妊をしていないメスのネコでは子宮蓄膿症)などの病気が考えられます。
下痢をする
水っぽい下痢が続き、嘔吐もあるようなら、重度の胃腸炎や寄生虫、食物アレルギー、悪性の腫瘍などが考えられます。またこのうち、黒っぽいタール状便をする場合は胃や小腸の出血が、粘液状の便が続くときは寄生虫や大腸の炎症、腫瘍、食物アレルギー、巨大結腸症による重度の便秘などが考えられます。可能であれば、一番新しい便を持ってきて受診しましょう。
便秘になる
老齢のネコはあまり運動しないため、腸の動きが低下し便秘になることがあります。しかしあまり年をとっていないネコが排便時に苦しそうにりきんだり、硬くて黒い便、粘液の混じる便をしている場合には、病的な便秘や悪性の下痢の可能性があります。大腸炎、巨大結腸症、腸閉塞、腸重積、毛球症、回虫症などが考えられます。命にかかわることもあります。
おしっこの量が減る(尿が出にくい)
排尿しようと“りきむ”、尿の色がいつもより赤っぽい、何度もしゃがみこむ、しきりに尿の出口をなめたり、ぬれていたりする場合は尿道に結石が詰まって排尿が困難になっている場合があります。また急性腎不全では、急激に腎臓の働きが低下するため食欲・元気がなくなり、おしっこの量が減るといった症状が見られます。尿がでないと、体に尿毒がたまり生死にかかわる緊急事態となります。そのほかにも、膀胱炎や膀胱の腫瘍なども考えられます。可能であれば尿(できれば数時間以内に採取したもの)を持ってきてください。
毛が抜ける、体をかゆがる
ネコの毛が異常に多く抜ける、ハゲができる、また、同じ場所をいつも掻いていたり、激しく掻きむしる、皮膚が赤い、フケが目立つ場合、病的な原因が考えられます。アレルギー性皮膚炎、ノミやダニ寄生、細菌やカビの感染などが原因の場合があります。また精神的なストレスが原因となることもあります。