こんにちは
院長のHです。
今回は腎臓病の早期診断に用いるSDMAをお話ししたいと思います。
腎臓病はワンちゃん、ネコちゃんともに非常に多い病気です。
簡単に言うと尿が濃縮できなくなり毒素が排出できなくなる病気です。
従来では腎臓病の診断には昔からBUN(尿素窒素)、Cre(クレアチニン)が血液検査で用いられていましたがこれらは腎臓の75%がダメージを受けないと異常値として出ませんでした。
すなはち腎臓全体の75%が傷害されないと異常なしと認識してしまっていた可能性があったのです。
しかしここ最近、早期診断のマーカーであるSDMAが登場し、腎臓の25%~40%が傷害された時点で検出することができました。
これにより腎臓病を従来より数ヶ月~数年早く診断し、早期に治療することが可能となりました。
画像はIDEXX HPより
以前は外注検査のみで結果に10日程度時間が必要でしたが現在は院内で迅速に結果を得ることが出来るようになりました。
腎臓病の症状は
①尿量、飲水量が増える
②尿が薄くなる
③食欲、元気が無くなる、やせてくる 等です。
ご心配な方はお気軽にご相談くださいませ。