来たる10月13日は「麻酔の日」です
今からなんと200年以上前、時は江戸時代の10月13日
「華岡青洲」が日本で世界初の全身麻酔での手術を行いました。
全身麻酔下で乳がんの摘出を行ったのです。
出展:江戸ガイド.com https://edo-g.com/
華岡青洲はチョウセンアサガオやトリカブトをもとに麻酔の調合を行い麻酔の開発を行っていました。
町の野良犬で実験を繰り返し、いっときは野良犬がすっかり居なくなったらしいです。
家族も人体実験に参加し、献身的な(?)妻も副作用で失明したと言われています((+_+))
(今でいうアトロピン、スコポラミンという類の成分で、眼の瞳孔が開いてしまう作用があり、その影響であるとのことでした。学生時代にこの話を薬理学の授業で聞いたとき少々トラウマでした。)
そして遂にある程度の実用化が可能となり、全身麻酔での乳がんの摘出を世界で初めて成功させた歴史的な日なのです。
それから2世紀後の現代、麻酔の技術は大きく発展し、
①意識を消失②痛みの管理③有害な反射を止める④動かないように弛緩させる
という麻酔の目的を達成したからこそ手術の技術も進歩し、病気の治療の選択肢が増えたのだと思います。
激痛に耐えて手術を受けるなんて想像もしたくありません・・・
医学の発展に寄与した先人たちに感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いました。
ココロよしざき動物病院 林