お知らせ
2025.05.10
○獣医がん学会認定医が在籍しております。
セカンドオピニオン等も受け付けております。腫瘍症例等でお困りの場合はご相談くださいませ。
○傷の小さな「腹腔鏡」による避妊手術は予約が必要となります。
詳しくは腹腔鏡手術についてをご確認くださいませ。


歯科
3歳以上の犬と猫では80%の割合で歯周病が存在すると言われています。当院では小さな病変も検出できる歯科レントゲンをはじめ、歯科用ユニット等を用い、専門性の高い歯科治療を行っております。



内視鏡外科
傷穴が小さく、手術後の痛みも少ないのが特徴です。動物への負担が少なく、より安全で身体にやさしい手術と言えます。当院は腹腔鏡を用いた検査から外科手術まで様々な症例の治療に当たっています。


耳科
当院では耳道や鼓室胞を観察することができるビデオオトスコープ(VOS)を用いた耳科治療を行っております。疾患の原因を明らかにし、検査結果をもとにベストな治療方法を提案いたします。
院長ごあいさつ
ブログ
2025.05.16 犬の目がしょぼつく…その原因は?
はじめに:目がしょぼしょぼ、気になりませんか?
最近、愛犬が目を細めたり、パチパチさせる様子はありませんか?
片目だけしょぼついていたり、目ヤニや涙が増えていませんか?
こうした症状は、目のトラブルが起きているサインかもしれません。目がしょぼつく主な原因
● 異物やゴミの混入
散歩中の砂や草、まつ毛などが入ると違和感で目を細めます。● 結膜炎・角膜炎
細菌やウイルス感染、アレルギーなどで目の表面に炎症が起きるとしょぼつきます。
目ヤニや充血、涙が増えることも。● ドライアイ(乾性角結膜炎)
涙の量が減って目が乾きやすくなり、しょぼつきや充血、白目が濁る症状も出ます。● 眼のケガや傷
ケンカや何かにぶつけて角膜に傷がつくと、強い痛みで目を開けたがらないことも。● 逆さまつげ・眼瞼内反症
まつ毛やまぶたが内側に巻き込むことで目を刺激し、しょぼつきや涙が増えます。● その他(シニア犬の場合)
緑内障や白内障など、加齢による病気でも目のしょぼつきや違和感が出ることがあります。
柴犬では3歳ぐらいから緑内障が見られることがあります。飼い主さんがチェックしたいポイント
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両目か片目か、どちらがしょぼついている?
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目ヤニや涙の色・量はどうか?
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充血やまぶたの腫れはあるか?
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目をこすったり気にしていないか?
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食欲や元気に変化はないか?
こんな時は早めに受診を
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しょぼつきが数日以上続く
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目ヤニや涙が多い、膿のような分泌物が出ている
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目が開かないほど痛そう
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白目が赤い、目の表面に濁りや傷がある
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しきりに目をこすりつけている
目の病気は早期治療がとても大切です。
悪化すると視力低下や最悪の場合、失明のリスクもあるため、
気になる場合は早めに動物病院を受診しましょう。まとめ
・目のしょぼつきは軽い異物混入から、重い病気まで原因はさまざまです。
・「様子見で大丈夫かな?」と迷わず、気になるときはすぐご相談ください。
・早期発見・治療で、愛犬の健康な目を守りましょう!Y
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2025.04.16 健康診断って大事なの?
皆さん、こんにちは
春になり予防関係の来院が多くなってきました
この時期には毎年、診療の中で健康診断についてもお話ししているのですが
その健康診断の重要性について、今回は3つのポイントを紹介したいと思います
①犬猫は体調不良を自ら伝えられない
診療の際、健康診断の話をさせていただいくと、『元気にしてるし、ご飯もよくたべるから健康診断は必要ないかな…』、『まだ若いし、大丈夫かな…』というようなお声をいただくことがあります
確かに若い時や元気な時に異常が見つかることは少ないとは思いますが、人と違い、犬猫は体調が悪いことを自ら訴えてきたりはしないですし、むしろ本能的にそういう自分の弱った部分を見せないように隠すことの方が多い生き物です
なので体調不良に気がついた時には、病気が進行してしまっていることも珍しくないんですね
そういう状況をより早く見つけてあげるために、健康診断で体の状態を確認することが非常に大切になってきます
②犬猫は人の何倍も速く歳を取る
診療の中で、よく犬猫の年齢を人だと何歳ぐらいかなと例えてお話しすることがありますが、そこからもわかるように、人でいう“1年”は犬猫にとっては“数年“に相当します
体の中の状態もそのスピードでどんどん変化していきますので、ついこの前検査したけど…と思っていても、体の中の状態は当時の状態とは変わってしまってることも多いです
なので、健康で長生きしてもらうためにも、早めに・定期的に健康診断をしてその都度状態を把握・理解してあげましょう
③早期発見・早期治療
どんな病気もそうですが、進行すればするほど、治療の選択肢は狭くなりますし、体の状態も悪くなってしまいます
逆を言えば、早期に発見し早期に治療を開始できれば、病気によっては手術を回避できたり、重症化を未然に防いだりすることも可能性になります
そういった観点からも、健康診断で状態を知る・早い段階で病気を見つけてあげるということがすごく大切になってきます
いかがでしたでしょうか
今回は健康診断の重要性について紹介させていただきました
ただ、あくまで健康診断は任意の検査ですので、絶対しなきゃいけない検査ではありません
飼い主様のご負担にならない程度に進めていけたら良いかと思いますので、どういった検査をしたらいいのか、費用がどれくらいかかるのかなど、気になることがあればお気軽にご相談ください
ココロよしざき動物病院 V
2025.03.25 腹腔鏡手術って何がいいの?
皆様こんにちは。院長の林です。
当院は腹腔鏡手術を始めてから4年目となりました。
手術件数は3桁となり、内視鏡外科学会にも参加し手技もある程度洗練されてきたと思います。
なかでも当院では「腹腔鏡での避妊手術」をよく行います。卵巣と子宮の摘出手術です。
通常の手術は皮膚を大きく切開しますが、腹腔鏡手術は小さな器具を挿入し、画面を見ながら手術を行います。
非常に傷は小さく、術後の痛みは比較にならないくらい軽いです。
「そんなん無くても俺は小さい傷で手術できるで」
とおっしゃるドクターもおられますが(昔の私がそうでした・・・)
最近の報告では
小さい傷で手術すると必然的に卵巣堤索をギーーーーっと牽引する必要があり、それが術中、術後の痛みを起こすと言われています。
また、手術中の事故や問題が起こる理由も「無理に引っ張るから」であることが多いのです。
元気に家に帰って当然の避妊手術において事故があってはいけません!
「痛み」以外にも「安全性」においても優れている腹腔鏡手術
非常におすすめです。
お気軽にご相談ください。
院長 林
2025.03.04 犬の健康診断に『がんマーカー』を追加してみては?
犬の健康診断に『がんマーカー』を追加してみては?
今年から春の健康診断に犬のがんマーカーが追加されましたので、
犬のガンの早期発見をサポートする新しい血液検査「Nu.Q® Vet Cancer Test」についてご紹介します。Nu.Q® Vet Cancer Test とは?
この検査は、血液中のヌクレオソームを測定することで、ガンの可能性を評価するものです。
ヌクレオソームとは、DNAがヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付きついたものであり、このヌクレオソームが高値を示しているということは、体のどこかで大量に細胞が壊れていることを意味します。検査の特徴
・動物への負担が少ない:フィラリア検査や一般的な健康診断と同様に、血液を採取するだけで測定が可能です。
・スクリーニングとしての役割:この検査は、ガンの可能性を示唆するものですが、正常値であってもガンを完全に否定するものではありません。
・追加検査の推奨:数値が上昇している場合は、ガンが存在している可能性が高いため、レントゲン検査や超音波検査、場合によってはCT検査を行うことで、より詳細な診断が可能になります。フィラリア検査や健康診断と一緒に!
愛犬の健康を守るために、フィラリア検査や健康診断を検討されている方も多いかと思います。
この機会に、ぜひガンマーカー検査もあわせてご検討ください。特にシニア期に入ると、体の変化が見えにくくなることがあります。
定期的な血液検査で、病気の兆候を少しでも早くキャッチし、大切な家族の健康を守りましょう。こんな時におすすめ
・シニア期(7歳以上)の健康診断の一環として
・ガンのリスクが高い犬種(例:大型犬、高齢犬など)
・過去に悪性腫瘍を患ったことがある犬
・体調不良の原因がわからない場合費用について
この検査の費用は12,000円+税となります。
※2025年3月時点当院では、先進的な検査技術を活用し、
犬の健康を守るために早期発見・早期治療に努めています。
気になる症状や健康診断についてご相談がありましたら、
お気軽にお問い合わせください。Y
2025.02.10 猫の慢性疾患による食欲不振・体重減少に新たな一手
みなさま こんにちは
最近は雪が降ったり路面が凍結したりとかなり厳しい寒さが続いておりますね
さて今回は題目にも書きましたが、≪猫の慢性疾患による体重減少≫に対して有効な内服薬が出ましたので、そのご案内です
有効成分はカプロモレリンといわれるもので、食欲増進効果や成長ホルモン分泌促進効果があるので、体重が減ってきたり食欲が落ちてきた猫ちゃんに投薬することで、食事量を増やし体重を増やす効果が期待されます
投薬は1日に1回でよいのですが、効果がみられるのは数日から数週間程かかるので、個体によっては効果がみられるまでに時間がかかるケースもあります
副作用としては2割ほどの猫に流涎(よだれの分泌行進)がみられることがありますが、この副作用は一時的なもので継続することで徐々に軽減されます
海外では何年も前から使用されてきたお薬なので、実績は十分にあるお薬です
しかし、このお薬はあくまで食欲の補助というのが目的なので、原因となっている病気そのものを治せる薬ではないということをご理解ください
詳しくは病院にて獣医師にご相談ください
ココロよしざき動物病院 V