耳の内視鏡のご紹介

今回はオトスコープ(耳の内視鏡)をご紹介いたします。

犬において耳の病気はとても多く、外耳炎はとても治りにくく厄介です。その原因は耳の構造にあります。

犬や猫の耳は人とは異なり、耳道が途中でL字に曲がっており、通常は奥の鼓膜まで観察するのは困難です。

そのため従来は耳の奥の耳垢や腫れなどが見えないままに治療せざるを得ませんでした。

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この耳に挿入する内視鏡で、それらの問題を解決することが出来ます。非常に簡単に耳道内を調べることが出来ます。IMG-1414

 下の内視鏡画像は正常な耳道です。鼓膜が見えます。

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下の内視鏡画像は耳道に赤く炎症があり、鼓膜の前に大きな耳垢が認められます。

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耳内視鏡はさらに、洗浄チューブや鉗子を挿入して内視鏡を見ながら洗浄し、大きな耳垢の除去や治癒を妨げている毛の抜去を行うことが出来ます。

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場合によっては麻酔をかけて繰り返し耳そうじの処置が必要になるケースがございますが、最悪の場合耳を手術で切除しなくてはならないことがあります。そういった事態を避けるため、耳の内視鏡検査をぜひお勧めします。

ココロよしざき動物病院

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