みなさまこんにちは。
動物病院で勤務しているとよく、
「うちの子が、しゃっくりのような呼吸をするのですが、これは病気ですか?」
と言われることがあります。
みなさまも、一緒に暮らしているわんちゃんやねこちゃんが「ヒック、ヒック」としゃっくりみたいに強く息を吸うような呼吸をしているのを目にしたことはありませんか?
これは、しゃっくりではなく、「逆くしゃみ」といいます。
咳やくしゃみとの違いは、発生する呼吸のタイミングです。咳やくしゃみは吐くときに、逆くしゃみでは吸うときに音がします。逆くしゃみの症状は、興奮時や飲水時に起こることが多く、数秒から長くても1分以内にはおさまります。
では、これは病気なのでしょうか。
○逆くしゃみとは
喉の奥にある鼻咽頭に刺激が加わることで起こる、急激に息を吸い込んでしまう現象のことをいいます。基本的には病気ではありません。逆くしゃみは猫では少なく、小型犬に多く発生します。そして、一度症状が出ると生涯続きます。
しかし、これは生理的な反応のため基本的には治療の必要もありません。もしお家の子達が逆くしゃみをしていたら落ち着くまで喉のあたりをさすってあげてください。
○こんな時は異常?
基本的に病気ではなく治療も必要としない逆くしゃみですが、
・くしゃみ、咳をする ・呼吸自体が荒い
・頻度が急激に増加していく ・失神する
といった場合は、生理的な逆くしゃみとは別に病気が隠れているかもしれないため、一度病院までご相談ください。
逆くしゃみに限らず生理的な反応と病気とを見分けるのは難しいと思います。私たちは皆様にわんちゃんやねこちゃんのことを少しでも多く知っていただくために、このブログや日々のコミュニケーションを通してお伝えしていきたいと考えております。
わからないことがあれば、どんな些細なことでもぜひご質問いただければと思います。
ココロよしざき動物病院 F